「第1回医工連携セミナー」開催報告
2017年12月8日(金)東京工業大学工学院産学連携室・東京労災病院医工連携室共催【第1回医工連携セミナー】を「医工連携によるイノベーションの成果を製品化するために必要なPDMと投資ファンドの基礎知識」をテーマに開催しました。本セミナーには官公庁はじめ医療関係者、企業、大学関係者など総数70名を超える方々にご参加いただき、改めてこの分野の関心の高さを認識させられました。
セミナーは、寺本 明先生(東京労災病院医院長・日本医科大学名誉教授)の開会のあいさつに始まり、武田行生先生(東京工業大学工学院機械系教授・産学連携室長)を座長に独立行政法人医薬品医療機器総合機構 近藤達也先生による「医工連携に対するPDMAの支援:レギュラリストサイエンス」、ならびに、リアルテックファンド 永田暁彦先生による「産学連携投資の促進へ、リアルテックファンドの活動」の2件のご講演を頂きました。
近藤先生は独立行政法人・医薬品医療機器総合機構(PMDA)の理事長で薬機法に基づく医薬品、医療機器等の「承認審査」および製造販売後の「安全対策」、ならびに医薬品の副作用等による「健康被害の救済」の3業務を統括されています。医薬品や医療機器等の研究開発、商品化においてはPDMAによる承認審査は避けて通れないプロセスですが、その審査理念やアカデミア、産業界との連携、承認早期化のための先駆け審査指定制度など興味あるお話をいただきました。
また、永田先生はリアルテックベンチャー企業に投資するファンドの代表者であり、また、ミドリムシ食品で話題となった東大発ベンチャー企業・ユーグレナの取締役です。ユーグレナの事業紹介ならびにユーグレナの経営ノウハウを生かしたリアルテックベンチャー企業の発掘と育成支援に関する精力的なご講演をいただきました。
最後に,東京労災病院氏家先生による閉会の辞をもって閉会となりました。
また,参加者様からは「とても素晴らしい講演を聴けて良かった」「次回のセミナー開催はいつですか」などお声をたくさんいただきました。
次回のセミナー開催は5月を予定していますのでご参加いただけますと幸いです。
【開会挨拶】

寺本 明先生(東京労災病院院長・日本医科大学名誉教授)による開会挨拶
【講演風景①】

近藤 達也先生(独立行政法人医療品医療機器総合機構:PMDA理事長)による講演
【講演風景②】

永田暁彦先生(リアルテックファンド代表)による講演
【会場風景】

質疑応答